バドミントンとの出会い
わたくし代表 美濃 秀太郎(みの しゅうたろう)のバドミントンとの出会いについてです。
昔は野球少年でした。
小学校に入る前から中学3年までの間、父との約束で硬式野球を続けてきました。
野球という競技は「打つ」「投げる」「走る」という要素が含まれており、見てもやっても本当に面白いスポーツだと思っておりましたが、その練習内容や練習時間、そして競技人口の多さからくるレギュラー獲得にまつわる色々なゴタゴタ。
監督やコーチをしている父の近くでそれらを「見て・聞いて・体感」していたため、中学に上がった頃には「ただ毎週やっているだけ」みたいな状態で続けておりました。
メンバーが個性豊かで楽しかったのですが、心の奥では「俺は団体競技に向いてない」「自分が頑張っても評価されず、ミスをするとめちゃくちゃ怒られる」こんな事ばかりを思いながら練習に参加していたのを思い出します。
チームはリトルリーグ(小学校)→リトルシニア(中学校)と、日曜と、土曜の午後の練習のみで、中学校の部活には入らなかっため、平日は陸上部で体を鍛えておりました。
私に、団体競技はむいてない!
当時は野球部とリトルに併用して入部するということは考えられず、ボールが軟式と硬式の違いがあること以上に大人の事情による別な壁が存在しておりました。
そんな事情から中学3年に上がった時には「高校に行ったら絶対に個人競技をやろう」と決めておりました。
今ではそのような壁が緩和されたとのことで、私が現在中学生だったら野球を続けていてバドミントンと出会うことはなかったのかもしれません。
高校に入学してすぐに硬式テニス・卓球・バドミントンの部活見学に行きました。
硬式テニス部は部活紹介の時点で「1年生は1年間、玉拾いです」一年からレギュラーで試合に出たいと考えていたので即却下。
次に見た卓球部は練習場所がなく、トイレの前の広場で2階3階4階にそれぞれ1面ずつテーブルを置いて適当に練習しているのを見て保留。
野球部の先輩が、高校でバドミントンをやっていた!
そのあとの最後に見たのがバドミントンで、体育館の大きな鉄の扉をあまり期待をせずに空けた時に目に飛び込んできた映像を今でも鮮明に覚えてます。
野球の時の先輩が私から3メートルくらいの位置で、相手に向かって目で追えないくらいの速度のスマッシュを打ちこんでいました。
打球時の音も強烈で耳が痛いくらいの音でした。
相手の先輩もそのスマッシュをレシーブして打ち返しているのを見て本当に驚きました。
この時点で99%入部を決めていました。
「こ、これがバドミントンか!」と思いながら。
高校の部活の上下関係もわからない私は「先輩お久しぶりです、僕にも打たせてください」といきなり言い、先輩もとまどいながら「あ、ああ。いいよ」みたいな感じで。
当然のごとく1球目、2球目は空振りして当たりもしなかったのですが、3球目がジャストミートして相手のコートに飛んで行きました。
打点や角度はめちゃめちゃでしたが、速度だけは先輩方のスマッシュより速かったため、先輩の「お前素質あるよ。バド部に入れよ」の一言で嬉しくなって入部を決めました。
部活が誰よりも楽しみだった
次の日からは授業が終わったら掃除もしないで誰よりも先に体育館に行き、ネットを張ってモップがけをして先輩が来るのを待っていました。
部活が始まるまでの間に教えてもらうためです。
3年生が最後の大会を控えている中で、練習が始まったら1年生がシャトルを打てる時間はないからです。
練習が始まったら玉拾いをしながら先輩方のスイングを見て真似をして、いかにも打ちたそうな姿を見せて「お前も打ってみるか」の一言で「はい!お願いします!」と20人の1年生の中で一人だけ打たせてもらって、20球のノックの後に野球の時の習慣を活かして
「もう一丁お願いします!」
この一言で、1球でも多く、1秒でも長くコートの中にいようと心掛けました。
1000回素振りしても苦にならないスポーツ
野球の時には「もう一丁お願いします!」の一言がなければ「やる気がない!」と怒られるので仕方なく言っていましたが、この時は自分の本心から自然に出た一言でした。
これを1ヶ月続けることで、先輩や先生に気持ちが伝わって、3年生の引退後は初心者なのに2年生と2人の経験者の1年生と一緒に1軍の練習に参加させてもらうことができました。
数名の先輩方は疑問に思っていたようでしたが、あまりにも私のやる気が強かったため「こいつは運動神経もあるし、 先生が決めたから仕方ないか」と思われていた事を先日のOB会で聞く事が出来ました。
この時は、まだまだ初心者でしたが毎日バドミントンをする事が楽しくて、練習時間とは別に素振りを一日も欠かすことなく1000回素振りをしました。
これがバドミントンとの出会いです。
代表取締役社長 美濃 秀太郎
薫風スポーツ株式会社は、超大手メーカーのようなブランド志向ではなく、 「バドミントン初心者の気持ちになって商品の開発ができる」=「Kumpoo」 として、これから先もバドミントン業界の中で、お客様に一番近い存在でいたいと思います。